日曜日。久しぶりに休日のアトリエで作業をした日。最近は就職活動やらバイトやらで上手く学校に行けず一週間のうち2日行けたら良い方、な日々を過ごしていました。

休日のアトリエは誰も居なくて、懐かしい音楽を聴きながら課題作業。今回は学校内にある展示スペースを使い、展示から広報まで一連の流れをセルフプロデュースする、というのが私の課題。今まで学校外で展覧会をする時も中心で動く事が多く、自分も作家として出品するけれど、それよりも広報物や、ギャラリー内の作品配置やらを考える方にエネルギーを多く使う事が殆ど。その分グループ展なら作家として信頼出来る人としか組んだ事はなかったし、裏返せば中身に関してはある程度他作家に頼って動く事が出来た。でも今回は作品を作るのも私1人、全部を1人でやらなくてはいけないからいくら学内の小さい展示スペースだからって背負うものが違う。絶対に転けられない。

空間を使って作品を作る。思い返せば浪人時代、4年前。部屋を一つ丸ごと使って作品を作った事があった。その頃私は病的な程に「立方体」に魅了されていて何でもかんでも「立方体」に落とし込んで作品を作っていた。その空間作品は最たるもので、紙パイプで作った立方体の一つ一つに今まで貰った言葉、日々付けていた日記のようなものから抜粋した言葉、それらを印字して「私」という1人の人間に蓄積されていくものを表現した、自画像作品。足らないところもたくさんあったけれど、あの作品は私の中で今までもこれからも忘れられない大切なもので、すごく、自分の原点になっているものだと思っている。

課題作業をしながらそんな事を思い出していると偶然か、その日のうちに2度も、その立方体空間作品について話をふられた。そんなことってあるのね。

「繋」/2007.09