夢十夜

卒業制作展、無事終了しました。

今回、夏目漱石の小説「夢十夜」より受けたインスピレーションを元にシルクスクリーン印刷を用いて表現作品を制作しました。

私はこの四年間を通して、削り落としていった先にある表現に興味を注いできました。例えば同じ形でも、色や質感が、状況が変われば全く別のものとなる、そういうことが面白いと、振り返ればそんなことばかりを考えていた学生生活でした。思えば大学に入る前から好きで作っていたものの対象はそういったものばかりで。学生最後の作品は、五年前の私が根っこに居るな、そう思えた作品です。

私が好きな音楽に「変わらずに、変わり続ける旅をする」という言葉があります。まさに私は、私のままで、変わり続けた四年間でした。