Hedwig and the Angry Inch.

舞台を、観てきました。

森山未來は一度は観ておかなくてはいけないと思う舞台人。カフカの変身をこの目で観られなかったことは本当に悔やまれる。

圧倒的演技力の森山未來、最初は本当に女性が登場したのかと見間違える位美しかった。ド天然のパワーで舞台上を駆け回る後藤まりこはそりゃあもう可愛くて、ソロで歌い出した時は瞬間全身がぞわりとした。私は原作知識全くのゼロで観に行ったので私にとってのヘドウィグはこれが始まり。カタワレを探すヘドウィグの姿はきっと誰しもの写し鏡なんじゃないだろか、極端に派手なメイクもファッションも言動も全て脆さ弱さを補強する為の手段なんじゃないだろか。

キーワードとして大きく登場する「壁」。3.11をなぞるような舞台演出。多くのテーマ性を孕んだこのヘドウィグアンドアングリーインチ。森山未來主演でこの作品を観られたことを嬉しく思う。